2016年10月アーカイブ
がん基本法改正案:難治性、希少がんの研究促進盛り込む
B型肝炎ウイルスの詳細な転写マップを作成
-ウイルスタンパク質を作る新たな転写開始点を発見-
理化学研究所(理研)ライフサイエンス技術基盤研究センタートランスクリプトーム研究チームのピエロ・カルニンチ チームリーダーと橋本浩介専任研究員らの研究チームは、がん組織および周辺組織におけるB型肝炎ウイルス(HBV)の遺伝子発現パターンを明らかにし、これまで知られていなかった転写開始点を発見しました。
HBVは肝臓がんの主要な原因であり、世界中で年間約68万6,000人がこのウイルスに起因する疾患で死亡していると推定されています注1)。治療にはウイルスの増殖を抑制する複数の抗ウイルス薬が使用されていますが、ウイルスを体内から完全に排除することはできず、慢性的な肝臓疾患の原因となっています。HBVのゲノムはコンパクトで、遺伝子が四つしかないにも関わらず、がん組織中におけるウイルスの詳細な遺伝子発現パターンはこれまで知られていませんでした。
がん治療の専門家やキャンサーナビゲーターの育成・配置を―がん対策推進協議会
今後のがん医療提供体制を整備するにあたって、「均てん化」が必要な取組に関しては引き続き体制を維持するが、▼ゲノム医療▼一部の放射線治療▼希少がん、小児がん、難治性がんなど―については一定の等について一定の「集約化」が必要である―。
26日に開かれたがん対策推進協議会で、下部組織である「がん診療提供体制のあり方に関する検討会」の議論の整理が報告されました(関連記事はこちらとこちら)。
関連して「がん治療を行う専門医」や「患者に総合的な情報提供を行うキャンサーナビゲーター」の育成・配置が重要であることも確認されています。
http://www.medwatch.jp/?p=11005
※厚生労働省 第61回がん対策推進協議会 配付資料
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000141116.html
在宅医療の受け皿整備、自治体が方針検討を- 財政審分科会で財務省
口腔がん対策、データ収集などで実態把握を- 推進協議会で日歯副会長が提言
どんどん意見を出しましょう。
意見募集期間 2016/09/27~2016/10/26
この件については下記サイトをご覧ください。
http://search.e-gov.go.jp/serv
・意見募集要項
http://search.e-gov.go.jp/serv
・肝炎研究10カ年戦略(案)
http://search.e-gov.go.jp/serv
・改正案新旧対照表
http://search.e-gov.go.jp/serv
がん患者にも子どもを 関係学会、治療指針作成へ
患者申出療養の予定症例数に"物言い"- 日医「一例一例慎重に判断を」
がん医療費は医療費全体の1割強、うち乳がんの医療費が最多で14.5%占める―健保連調査
AYA世代や高齢者へのがん対策、多様なニーズを踏まえられるような体制を―がん対策推進協議会
第3期がん対策推進基本計画においては、AYA世代や高齢のがん患者の「多様なニーズ」への対応を考えていくことや、希少がん・難治性がんへの対策もさらに充実していく必要がある―。
9月30日に開かれたがん対策推進協議会では、こういった方向が確認されました。
○と き 2016年10月29日(土) 14:00-17:10
○ところ 兵庫医科大学 平成記念館
西宮市小松南町1丁目 <アクセス>
最寄駅:阪神電鉄 武庫川駅下車、北西へ徒歩5分
○プログラム 総合司会 兵庫医科大学内科学肝胆膵科 主任教授 西口修平先生
講演1.「肝臓病の診断」
講師:兵庫医科大学内科学肝胆膵科 講師 西川浩樹先生
講演2.「治療をめざした進行肝がんの外科的治療の進歩」
講師:兵庫医科大学 外科学 肝胆膵外科 教授 波多野悦朗先生
特別講演 「最新のウイルス肝炎治療」
講師:大阪市立大学大学院医学系研究科 肝胆膵病態内科学
教授 河田則文先生
・主催:一般社団法人日本肝臓学会・阪神肝臓病治療研究会
・後援:兵庫県医師会、尼崎市医師会、西宮市医師会
糖尿病外来の肝癌実態調査を開始【JASSO2016】 非B非C型肝炎患者数、20年で5.3倍に増加
肝細胞癌(以下、肝癌)の原因の大部分はC型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルスの持続感染が占めてきた。しかし、医療体制の充実によりこれらの原因による肝癌は相対的に減少。一方、非B非C型肝癌の増加が問題となっている。10月7日、第37回日本肥満学会(2016年10月7-8日、JASSO2016)で日本肝臓学会との合同シンポジウムが初開催。東京大学がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン消化器内科特任講師の建石良介氏が、非B非C型肝癌の最新動向を概説した。建石氏によると、アルコール以外の複数の因子が同肝癌に関連すると考えられるようになっている。特に注目されているのが糖尿病で、近日中に糖尿病外来における肝癌の全国実態調査が行われる予定。 https://www.m3.com/open/clinical/news/article/466495/
胃がん内視鏡検査、自治体8割超が予定なし- 厚労省調査
新専門医制度、整備指針見直しへ- 研修受け入れ施設、来年春の公表目指す
オプジーボの薬価引き下げ「速やかに」- 財政審分科会で財務省
がん治療、認知症の悪化リスク考慮を- 厚労省・協議会で委員が指摘
・がん患者、家族が安心して暮らせる社会の構築について
(2)その他
がん対策改善求めて総務省が厚労省に勧告
緩和ケア充実へ支援を=がん対策で厚労省に勧告-総務省
がん検診受診率算出方法がばらばら- 総務省が厚労省に改善勧告
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/49722.html