がんになってもすぐに手術受けられなくなる? 消化器外科医が激減中 なぜ「危機的」状況に?2025:12:13:00:31:19
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/nikkansports/nation/f-so-tp0-251129-202511270000906
<ニュースの教科書>
おなかのがんになっても、すぐに手術を受けられなくなる危機が迫りつつあります。消化器外科医が激減し続けていて、このままでは2040年には約5200人も不足する見通しです。なぜ、こんな状況になっているのでしょうか?
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消化器外科医は、食道〜十二指腸〜盲腸〜大腸〜肛門といった食べ物の通り道と、肝臓、胆のう、膵臓などおなかのがんや緊急の病気を担当。日本消化器外科学会の医師は、日本外科学会約4万人の半分近くを占めます。各学会の手術症例数をみても、消化器が年間約90万件と突出して多く、次が心臓血管外科の約37万件。消化器外科の手術は、各部位のがんのほか、虫垂炎、腸閉そく、胆石、腹膜炎、消化器に穴があくなどさまざまなものがあります。
厚生労働省の検討会が今夏に公表した「40年を見据えたがん医療提供体制に関するまとめ」によると、がんの患者数は40年に105万5000人と、25年の102万5000人に比べ3%増加すると推計。最初の手術を受ける患者数は、25年の46万5000人に対し、40年は約44万人で約5%減と見込まれています。
一方で、消化器外科医は毎年大幅に減少しており、10年前に比べ約10%も減少。他科の外科医が増加か横ばいで推移する中で、減っているのは消化器だけです。消化器外科学会では、65歳以下の医師は毎年約400人減少と推計。厚労省は、消化器外科医が25年の約1万5200人から、40年には約9200人と約4割も減少し、40年に必要な外科医は約1万4400人のため、約5200人不足すると見込んでいます。その上で「現在提供できている手術療法ですら継続できなくなる恐れがある」と危機感を強調しています。→→
日刊スポーツ(dmenu ニュース) 2025/11/29 05:00
