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【がん電話相談から】Ⅳ期、転移性去勢抵抗性前立腺がん 治療目標は「上手に付き合う」
【がん電話相談から】Ⅳ期、転移性去勢抵抗性前立腺がん 治療目標は「上手に付き合う」2024:11:20:12:17:01
https://www.sankei.com/article/20241112-C37CDV2QINKSREPEXMUBOEAZSU/
◆ 回答 がん研有明病院 泌尿器科化学療法担当部長、湯浅健医師
--令和4年6月、頻尿で泌尿器科を受診したところ、前立腺肥大症と診断。内服薬を処方されましたが、翌月、腫瘍マーカーのPSA(前立腺特異抗原)値を測ったところ500と高く、前立腺がんと肺転移が分かりました。
「がん細胞が前立腺からリンパ液や血液の流れにより別の臓器に転移した場合、転移性去勢抵抗性前立腺がんといい、相談者は該当します。最初はどのような治療を行ったのですか」
--ホルモン療法です。皮下注射のLH-RHアゴニスト製剤(商品名リュープリン)を月1回。同時にアビラテロン(ザイティガ)、エンザルタミド(イクスタンジ)を服用しました。
「ホルモン療法は転移がんの第一選択となる治療法です。他の治療は?」
--昨年10月から抗がん剤ドセタキセル(タキソテール)を6サイクル行い、今年3月からは抗がん剤カバジタキセル(ジェブタナ)を始めましたが、7月に40台だったPSA値が8月に100近くに上昇。効果がないということで5サイクルで中止しました。
「以降の治療は?」
--半年に1回のLH-RHアゴニスト製剤の注射だけです。担当医から、今後の治療法はないと言われています。→→