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11/9 MRI画像で放射線治療 東北大学病院が東北初のがん治療装置を導入2021:11:10:08:19:18

MRI画像で放射線治療 東北大学病院が東北初のがん治療装置を導入

  khb-tv. 21/11/09
 MRI画像を見ながらピンポイントで放射線治療が行える最新の装置が東北大学病院に導入され、2022年2月からの稼働を予定しています。これまでよりも治療期間が短く、患者の負担を大きく減らせると期待されています。

 年間の放射線治療の件数が国立の大学病院で最も多い、仙台市青葉区の東北大学病院。

 新たに導入したのは、体内の様子を詳しく撮影できるMRIを備えた最新の放射線治療装置です。

 これまでは、事前に撮影したCT画像を元に放射線を当てる場所を決めていましたが、画像が見えにくかったり、患者の呼吸などでがんの位置が変わったりすることから、がん細胞とその周辺にも放射線を当てていました。

 最新の装置は、CT画像よりも鮮明なMRI画像をその場で撮影し、リアルタイムに確認しながら放射線治療を行うことができます。

 そのため、正常な部分が被ばくするリスクが減り、がん細胞により強い放射線を当てることが出来るということです。

 前立腺がんの場合、約2カ月掛かる治療が2週間に縮められるということです。

 東北大学病院放射線治療科神宮啓一科長「この装置は、放射線治療のブレイクスルー(突破口)になる装置であると。これまで治らなかったような患者さんも治すことが出来るようになるんじゃないかと期待しています」

 この装置の導入は千葉大学に続いて2例目で、2022年2月の稼働を目指しています。