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11/2 腎移植後の経過予測に新指標、京大などが発見 腎臓病の治療戦略に応用2021:11:02:23:19:33

腎移植後の経過予測に新指標、京大などが発見 腎臓病の治療戦略に応用


 京都新聞(Yahooニュース) 21/11/02
 腎臓移植後の腎機能の経過を予測する新たな指標を見つけたと、京都大などのグループが発表した。機能低下を招く「予兆」を事前に把握できるようになり、移植後の治療戦略に生かせるという。国際学術誌に1日、掲載された。(略)
 京大医学研究科の柳田素子教授らは秋田大との共同研究で、生体腎移植を受けた患者214人を対象に移植後0時間、1カ月、6カ月、12カ月の計4回にわたって経過観察。その結果、1カ月後に約半数でリンパ組織が形成され、12カ月後には約2割でより進行した状態のリンパ組織「ステージ2」が見つかった。  さらに、ステージ2が見つかった患者では10年後に腎機能障害を発症する確率は約50%で、リンパ組織ができていない人に比べて2倍以上に高まった。一方、抗がん剤などに使われる免疫抑制剤リツキシマブを移植前に投与するとステージ2への進行を大幅に抑えられることも確認した。