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7/20 新型コロナウイルス感染症を契機に地域医療構想の意義をとらえ直す2020:07:20:04:04:57

新型コロナウイルス感染症を契機に地域医療構想の意義をとらえ直す
   松田 晋哉(産業医科大学公衆衛生学教室 教授)
    週間医学会新聞 20/07/20
 地域医療構想は,2025年の医療提供体制の在り方と適切な病床機能別病床数を検討するために,地域医療計画の一部として都道府県によって策定されました。地域医療構想の導入は本邦の医療政策の議論に一石を投じています。
 その一つに,厚労省が2019年9月26日,病床機能の見直しが必要と考えられる424の公立病院・公的病院のリストを公開したことが挙げられます1)。これに対し,「病院を統廃合する方針が示されたのでは」との混乱も一部で生じました。しかし,リストに挙がった424病院は,病院そのものの存在を否定されたわけではなく,急性期病院としての機能を果たしているかどうか,再考を求められたと理解することがまずは必要です。