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12/6 肝動脈塞栓療法とソラフェニブの併用、過去臨床試験の失敗を教訓に新たな基準で2019:12:08:00:53:26

肝動脈塞栓療法とソラフェニブの併用、過去臨床試験の失敗を教訓に新たな基準で
 QLife Pro 19/12/06
  近畿大学は12月4日、肝細胞がんに対する「」と分子標的薬「」の併用療法に関する臨床試験の結果を発表した。これは、同大医学部内科学教室消化器内科部門の工藤正俊主任教授らの研究グループが行ったもの。成果は、消化器分野の専門誌「GUT」にオンライン掲載されている。

 肝細胞がんは、日本人のがん死亡原因の第5位で、毎年約2万8,000人が死亡する難治がんの一つ。肝細胞がんのステージは、ステージ1早期肝がん、ステージ2切除不能多発肝がん、ステージ3進行肝がん、ステージ4末期肝がんに分類される。ステージ2の標準治療である肝動脈塞栓療法(以下、TACE)は、肝臓内の血管である肝動脈を塞ぐことで、がん細胞に栄養を与えずに死滅させることを目的とした治療法。ステージ2は進行がんや末期がんへの移行を防ぐための重要なステージだが、標準治療がTACEしか無く、症例によっては効果が乏しい場合もあるため、新しい治療法の開発が望まれている。

  http://www.qlifepro.com/news/20191206/hepatocellular-carcinoma.html