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10/10 がん起こす遺伝子変異 日本人参加の国際研究チーム 未解析領域で発見2019:10:10:00:08:53

がん起こす遺伝子変異 日本人参加の国際研究チーム 未解析領域で発見
 東京新聞 19/10/10
 白血病など三種類のがんの発生につながる新たな遺伝子変異を、カナダのトロント小児病院の鈴木啓道(ひろみち)博士研究員=静岡県袋井市出身=らの国際研究チームが突き止めた。この変異により異常なタンパク質が作られ、細胞ががん化するとみられ、新薬開発への応用が期待される。十日(日本時間)の英科学雑誌「ネイチャー」のオンライン版に、二本の関連論文が掲載された。
 この遺伝子変異は人間の細胞内にある遺伝情報のうち、解析が進んでいない「ノンコーディング領域」と呼ばれる部分で見つかった。(略)
 解析の対象を髄芽腫を含めた三十七種のがん、計二千七百八十三症例に広げたところ、白血病の一種の「慢性リンパ性白血病」と、B型肝炎やC型肝炎などのウイルスが関与する「肝細胞がん」でも同様の変異が見つかった。

 この変異は、遺伝子が新たな異常機能を獲得する「機能獲得型」と呼ばれ、一般的に「機能喪失型」よりも治療法や新薬の開発がしやすいとされる。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201910/CK2019101002000271.html