知っておくべき骨転移の知識2013:08:08:09:55:48

「がんが骨に転移する」ということは、患者さんもご存じのことだと思います。主治医も骨転移が見つかれば即座に適切な対策を講じてくださいます。ですが、患者さんも「がん」と診断された段階で、骨転移についての知識を少しでも知っておくことで、重篤な状態にならずに済む場合があります。近年はチーム医療でのがん診療が整備され、骨転移に関して専門的な判断や治療が必要な場合は、整形外科医が協力して治療を行います。

その整形外科医ががん診療で果たす役割が重要視されつつある理由は、大きく二つ挙げられると思います。一つは、がんを持ちつつ生活する方が増えてきたために、骨転移への配慮がますます大切になってきたことが挙げられます。もう一つはがんとともに生きるとき、より人間らしい活動的な生活が求められるようになってきた点があります。これらの時代のニーズに沿って、整形外科の重要性が高まってきたのは自然な流れです。
(文芸社刊行 橋本 伸之著 「がんを生きるための 骨転移リテラシー」より抜粋)

 

がんの骨転移は、他の臓器に転移することと比べて生命に直接関わらないので軽視されがちですが、がん患者さんがQOL(生活の質)を高く保ちながら生活していくには、骨転移を適切にコントロールして、骨折や麻痺などの重篤な症状をできるだけ避けなければなりません。そのためには、患者さんも骨転移への知識を深めていくことがとても重要です。

このカテゴリーでは、がん患者さんに役立てて頂ける骨転移の情報を紹介していきます。

 

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書籍紹介

<2013/08/08 掲載>