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10/30 潜伏期間は数十年...アスベスト被害者、認定に高い壁 掘り起こし続く2018:11:02:04:27:41


  西日本新聞 2018/10/30

 アスベスト(石綿)を吸引して健康被害を受けた労働者や家族を支援する「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会福岡支部」が7月から福岡市に常設事務所を設け、被害者の掘り起こしを続けている。石綿による疾患の労災認定は2013~17年度で計約5200件に上るが、潜伏期間が数十年間に及ぶため、体調が悪化しても原因に気付かない人は多い。潜在被害はなお多数あるとみて、支部は労災や国の救済制度の申請を手助けしている。
 福岡市の男性(83)は昨年5月、肺がんの手術を受けた。「石綿で体を壊すなんて昔は思わなかった。悔しいし、歯がゆい」
 戦後に大工になり、10代でビル建設が進む大阪へ。ビルの鉄骨に耐火用の石綿を吹き付ける仕事をした。粉じんで周囲がかすむほどの現場。福岡に戻っても、石綿を含む建材を扱った。
  https://www.nishinippon.co.jp/feature/life_topics/article/461777/