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4/24 非環式レチノイドによるMYCN陽性肝がん幹細胞の排除2018:04:25:14:17:02

非環式レチノイドによるMYCN陽性肝がん幹細胞の排除

-肝がんの再発予防薬剤の反応性予測・予後予測バイオマーカーの開発に期待-
 

2018年4月24日 理化学研究所

  理化学研究所(理研)生命医科学研究センター肝がん予防研究ユニットの小嶋聡一ユニットリーダー、秦咸陽研究員らの共同研究グループは、肝がん治療後の再発を予防する世界初の薬として治験が進められている「非環式レチノイド[1](一般名:ペレチノイン)」が、がん遺伝子「MYCN[2]」を発現する肝がん幹細胞[3]を選択的に排除していることを突き止め、MYCNが肝がん再発に対する創薬標的であることを明らかにしました。

  今後、肝がん患者のMYCNの発現量を検査することで、肝がんの再発リスクの予測や、非環式レチノイドが効くと予想される患者を予め選び出すコンパニオン診断[4]が可能になると期待できます。