腹腔鏡下小切開手術2011:03:08:18:02:47

傷口を小さくする手術には、腹部に4~5か所の穴を開けて内視鏡カメラやメスなどを挿入して行う腹腔(ふっくう)鏡手術がありますが、これに対し、小切開手術は「開腹と腹腔鏡手術の長所を取り入れ短所の克服を目指した手術」といえます。腹腔鏡手術でも、切除した臓器を体外に取り出す際には、穴のひとつを広げますが、臓器が取り出せる最小限(ミニマム)の穴を最初に開けて、そこから器具を入れれば、傷は1か所で済む、というのが、そもそもの発想です。小切開手術は、肉眼と内視鏡のモニター画像の両方で患部を見ることができるのも長所のひとつです。腹腔鏡では直接、手による作業はできませんが、こちらはいざという時には指を入れて止血でき安全性も高く、費用も通常の手術とほぼ変わりません。