キャンサーボード2011:03:16:17:00:44

手術・放射線・化学療法にたずさわる専門的な知識や技能を持つ医師とその他の専門を異にするメディカルスタッフらが一堂に会し、ひとりの患者の症状状態や治療方針などの共有・意見交換・検討・確認などをするための診療科横断的なカンファレンス(症例検討会)です。

それぞれが専門的意見を出し合って治療法を集約していくため、患者それぞれの症状・状態に応じた最適な治療法を決定できることが最大の特徴です。

病院によって「キャンサーボード」の意味付けは違い、上にあげた"合同カンファレンス"と同義で扱うところもあれば、英語のcancer board(=がんの評議委員会)という意味を広くとらえ「がん医療に関する問題に対応するための院内の組織」として設置しているところもあります。

ともに症例の検討のほか、化学療法レジメン(抗がん剤の組み合わせ)の登録・審査、院内統一マニュアルの作成、院内がん登録の運営、がん相談支援センターの運営、外来化学療法部の運営、治験・臨床試験の審査協力など、多岐にわたる協議がされることもあります。