PET(陽電子断層撮影)2011:03:02:06:10:18

がん細胞が正常細胞に比べて3~8倍のブドウ糖を取り込む性質を利用して、ブドウ糖に似たFDGという物質を体内に注射し、FDGが多く集まるところを調べ、がんを発見する診断機器です。CTやMRIは形態の変化でがんを発見しますが、PETは糖の代謝に基づいた画像でがんを発見する画期的な診断機器です。

PET検査は全てのがんに万能ではありません。薬の排出経路である腎臓・尿管・膀胱などの部位によっては、わかりにくい場合があります。特に脳・胃・肝臓などの部位も発見が難しい場合もあります。数mm以下の小さながん細胞はPET検査では発見できません。

PET検査では放射線薬剤を投与しますが、これによる被爆の量は、胃のバリウム検査の約半分、放射線物質は2時間後に約半分に減り、翌日には体内に残っていません。